愛猫と過ごす時間を豊かにするために欠かせないのが「おもちゃ」です。しかし、ペットショップやネットショップに並ぶ数多くの猫用おもちゃを前に、「うちの子はどれが好きなんだろう?」と悩んだ経験はありませんか?また、せっかく買ったのに全く遊んでくれなかったという失敗談も少なくないでしょう。
この記事では、猫の本能から理解する「猫が本当に喜ぶおもちゃ」の選び方と、市販の人気おもちゃから手作りアイデアまで、愛猫家に役立つ情報をたっぷりとご紹介します。
猫とおもちゃの深い関係性〜遊びが果たす重要な役割

「うちの猫はおもちゃに興味がない」と思っている方もいるかもしれませんが、実は猫にとって「遊ぶ」という行為は本能的な欲求を満たす大切な活動です。野生の猫は1日に数時間もの時間を狩りに費やしています。家猫は食事を人間から与えられるため狩りをする必要はなくなりましたが、その本能は引き継がれています。適切なおもちゃで遊ぶことは、この狩猟本能を満たし、ストレス解消や運動不足の解消、肥満防止にもつながります。
また、飼い主との遊びの時間は信頼関係を深める貴重なコミュニケーションの機会でもあります。特に室内飼いの猫にとっては、刺激の少ない環境を豊かにする重要な要素なのです。猫との遊びは単なる暇つぶしではなく、猫の身体的・精神的健康を維持するために必要不可欠な活動と言えるでしょう。
猫の本能を理解する―おもちゃ選びの基本
猫が喜ぶおもちゃを選ぶには、まず猫の本能を理解することが大切です。猫は優れた五感を持つ狩猟動物であり、それぞれの感覚を刺激するおもちゃに強く反応します。
視覚を刺激するおもちゃ
猫は動くものに強く反応します。特に小さく素早く不規則に動くものに興味を示すのは、小さな獲物を追いかける本能からきています。レーザーポインターやフェザーワンドなど、予測不能な動きをするおもちゃは猫の狩猟本能を刺激し、夢中にさせることができます。
聴覚を刺激するおもちゃ
「カサカサ」「シャカシャカ」といった小動物が動く音に似た音がするおもちゃは、猫の狩猟本能を刺激します。鈴の音も多くの猫が反応する音です。聴覚は猫の狩りにおいて視覚と同様に重要な役割を果たしており、耳を澄ませて獲物の位置を特定する能力は非常に発達しています。
嗅覚を刺激するおもちゃ
キャットニップ(マタタビ)の香りがついたおもちゃは、多くの成猫(約7割)が反応します。この香りに反応する猫は、リラックスしたり興奮したりと様々な行動を見せますが、子猫はあまり反応しないことが多いです。マタタビ以外にも、シルバーバインやタタリアなど猫が反応する香りもあります。
触覚を刺激するおもちゃ
猫は触覚も非常に敏感です。ヒゲや肉球を通じて様々な情報を得ている猫にとって、異なる質感のおもちゃは刺激的な体験となります。毛皮のような柔らかい素材や、紙のようなカサカサした素材など、様々な触感を楽しませてあげることで、猫の好奇心を満たすことができます。
狩りの一連の行動を満たすおもちゃの重要性
猫の狩りの行動パターンは、「見つける→追いかける→捕まえる→噛む→蹴る」という一連の流れがあります。理想的なおもちゃは、これらの行動をすべて満足させられるものです。追いかける行動を満たす猫じゃらしや動くボール、捕まえる行動を満たす手で捕まえやすいサイズのぬいぐるみやボール、噛む行動を満たす歯ごたえのある素材でできたぬいぐるみ、蹴る行動を満たす後ろ足で蹴りやすいサイズのけりぐるみなど、複数のおもちゃを組み合わせることで、猫の狩猟本能をより満たすことができます。
猫が喜ぶおもちゃ人気ランキングと種類別特徴

実際に多くの猫が喜ぶおもちゃについて、人気のランキングと種類別の特徴をご紹介します。これからおもちゃを購入する際の参考にしてください。
人気ランキングTOP5とその魅力
順位 | おもちゃの種類 | 特徴と人気の理由 |
---|---|---|
1位 | 猫じゃらし(フェザータイプ) | 不規則に動かせるため猫の狩猟本能を強く刺激。飼い主とのコミュニケーションツールとしても最適。鳥の羽根を使ったタイプは特に人気で、本物の獲物のような動きと質感が猫を夢中にさせる。 |
2位 | 動く魚のおもちゃ | USB充電式で自動的に動くリアルな魚型おもちゃ。触れると動き出し、本物の魚のようにピチピチと跳ねる動きに、多くの猫が夢中になる。一人遊びができるのも魅力。 |
3位 | キャットニップ入りぬいぐるみ | マタタビの香りがついたぬいぐるみは、嗅覚を刺激し、多くの猫が反応する。噛んだり抱きついたり蹴ったりと、様々な遊び方ができるのも人気の理由。 |
4位 | 鈴入りボール | 転がすと音がする小さなボールは、猫の狩猟本能を刺激する。特に不規則に転がるタイプは、予測できない動きが猫の興味を引く。 |
5位 | けりぐるみ | 抱きついて後ろ足で蹴ることができるサイズのぬいぐるみ。猫が獲物を捕まえた後に行う「バニーキック」という行動を満たせる貴重なおもちゃ。 |
猫じゃらし:飼い主との絆を深める定番おもちゃ
猫じゃらしは、飼い主さんが動かして猫と一緒に遊ぶタイプのおもちゃです。素材や形状によって猫の反応が異なります。羽根タイプは鳥を連想させ、多くの猫が反応します。紐タイプはヘビのような動きで、追いかける本能を刺激します。長さは猫と適度な距離を取れる60cm以上のものがおすすめです。また素材は耐久性があり、猫が噛んでも安全なものを選びましょう。
猫じゃらしで遊ぶときのコツは、実際の獲物のような不規則な動きをさせることです。地面をカサカサと這わせたり、木の葉のようにヒラヒラと浮かせたりと、様々な動きを取り入れることで猫の興味を引き続けることができます。また、たまに捕まえさせて達成感を味わわせることも大切です。常に捕まえられないと、猫はフラストレーションを感じてしまうことがあります。
ボール系:一人遊びにも最適な転がるおもちゃ
小さなボールは猫が一人でも遊べるおもちゃとして人気です。様々な種類がありますが、音がするものや不規則に動くものが特に人気です。大きさは口に入らないサイズを選び、鈴やカサカサ音がするタイプは猫の関心を引きやすいです。素材は噛んでも安全な素材で、弾力性があるものがおすすめです。また、不規則に転がるタイプは猫の狩猟本能を刺激します。
ボール系おもちゃの活用法としては、家具の下や猫タワーの上から落として猫の興味を引く方法があります。また、複数のボールを同時に出すことで、猫の選択肢を増やし、より長く遊んでもらえる可能性が高まります。ボールが家具の下に入ってしまうことが多い場合は、ボール専用のプレイボックスを用意するのも一つの方法です。
動く魚:最新技術を取り入れたリアルな動きのおもちゃ
USB充電式で自動的に動く魚型おもちゃは、近年特に人気です。触れると動き出し、本物の魚のような動きが猫を夢中にさせます。動作時間は長時間遊べる充電持ちの良いものを選び、素材は噛んでも安全な素材で、爪が引っかからないものがよいでしょう。サイズは猫が抱きつきやすく、けりやすいサイズが人気です。また、よだれで濡れても大丈夫な防水加工されたものを選ぶことも重要です。
動く魚のおもちゃは充電式のものが多いため、適切な管理が必要です。使用しない時はスイッチをオフにし、定期的に充電してバッテリーの寿命を延ばしましょう。また、長時間連続使用は避け、猫が遊んでいない時は休ませることで、おもちゃの寿命を延ばすことができます。
自動おもちゃ:忙しい飼い主さんの強い味方
飼い主さんが不在の時や忙しい時でも、猫が一人で遊べる自動おもちゃは大変便利です。レーザーポインター型は自動で床や壁に光を投影し、猫が追いかけて遊べます。回転式猫じゃらしはモーターで回転し、取り付けられた羽や紐が動きます。電動マウスは不規則に動き回るネズミ型おもちゃで、追いかける本能を刺激します。ボール型自動おもちゃは内部のモーターで転がり、不規則に動きます。
選ぶポイントとしては、音が静かに動作するものを選ぶと猫が怖がりません。タイマー機能があると適度な休憩時間を設けられるので便利です。また、コードや小さなパーツに注意し、誤飲の危険がないか確認することも大切です。
自動おもちゃは便利ですが、あくまで飼い主さんとの遊びを補完するものとして考えましょう。完全に自動おもちゃに頼ると、猫との絆を深める機会が減ってしまいます。帰宅後は自動おもちゃをしまい、直接飼い主さんが猫と遊ぶ時間を設けることをおすすめします。
知育おもちゃ:頭と体を使って楽しく遊べる
知育おもちゃは猫の知能を刺激し、飽きにくいのが特徴です。おやつと組み合わせることで、より長く遊んでくれることが多いです。フードパズルはおやつを取り出すために頭を使うパズル型おもちゃ、穴あきボックスは穴から手を入れてボールなどを取り出す遊び、トラックボールは溝の中をボールが回る構造で、猫が手で追いかけます。
選ぶ際は、最初は簡単なものから始め、慣れてきたら難しいものにステップアップするとよいでしょう。素材は耐久性があり、噛んでも安全なものを選びましょう。フードを使うものはお手入れのしやすさも確認してください。
知育おもちゃを導入する際のコツは、猫の好奇心を刺激するように少しずつ教えていくことです。いきなり難しいパズルを与えても、猫は興味を失ってしまうことがあります。最初は簡単な仕掛けで成功体験を積ませ、徐々に難易度を上げていくことで、猫の知能を効果的に刺激することができます。
猫が飽きないおもちゃの選び方と長く遊ばせるコツ

猫は新しいものに興味を示す一方で、同じおもちゃにはすぐに飽きてしまう傾向があります。以下のポイントを参考に、長く遊んでもらえるおもちゃ選びをしましょう。
おもちゃのローテーションと保管方法
全てのおもちゃを同時に出しておくのではなく、数日ごとに交代させることで「新鮮さ」を保つことができます。しばらく見ていなかったおもちゃは「新しいおもちゃ」として猫の興味を引きます。使わないおもちゃは猫の嗅覚が届かない場所に保管し、次に出した時には本当に「久しぶり」と感じさせることがポイントです。
おもちゃのローテーションに関しては、週に1〜2回程度の頻度で交換し、一度に出すおもちゃは3〜5個程度に抑えるとよいでしょう。あまりに多くのおもちゃを同時に出すと、猫が選択過多に陥り、かえって遊ばなくなることがあります。また、特にお気に入りのおもちゃは常に出しておき、その他のおもちゃをローテーションするという方法も効果的です。
猫の好みや性格に合わせたおもちゃ選び
活発な猫は動きのあるおもちゃ、おっとりした猫はじっくり考える知育玩具など、猫の性格によって好みが異なります。愛猫の反応を見ながら、好みのタイプを見つけていきましょう。年齢によっても好みは変わります。子猫は活発に動き回るおもちゃを好む傾向がありますが、シニア猫になると落ち着いたおもちゃを好むようになることが多いです。
猫の性格を見極める観察ポイントとしては、普段の行動パターンやエネルギーレベルがあります。高い場所によく登る猫は、上から下に動くおもちゃに反応することが多く、隠れ場所を好む猫は、穴からのぞくタイプのおもちゃが合っていることがあります。また、爪とぎの頻度が高い猫は、引っかく感触を楽しめるおもちゃが好きな場合が多いです。
飼い主との遊びの重要性とコミュニケーション
猫は基本的に飼い主さんと遊ぶことが大好きです。一人遊びのおもちゃだけでなく、猫じゃらしなど飼い主さんと一緒に遊べるおもちゃも必ず用意しましょう。飼い主さんとの遊びは、単なる運動だけでなく、信頼関係を構築し、社会性を育む重要な機会です。
飼い主さんとの遊びを充実させるコツとしては、猫の狩猟パターンに合わせた遊び方をすることです。まずはおもちゃをじっと動かさないで猫の注意を引き、その後素早く動かして追いかけさせ、最後には捕まえさせて達成感を味わわせましょう。また、遊びの時間は短くても良いので、毎日定期的に設けることが大切です。一回5〜10分程度の遊びを1日2〜3回行うことで、猫の運動量を確保し、飼い主さんとの絆も深めることができます。
五感を刺激する複合的なおもちゃの魅力
音がして、動いて、噛むと気持ちいい素材など、複数の刺激を組み合わせたおもちゃは飽きにくい傾向があります。例えば、鈴の音がして転がるボール、羽根が付いた紐のおもちゃ、キャットニップの香りがついた布製おもちゃなど、複数の感覚を刺激するおもちゃは猫の関心を長く保つことができます。
市販のおもちゃでも、異なる種類を組み合わせることで複合的な刺激を作り出すことができます。例えば、トンネルの中に鈴入りボールを入れたり、キャットタワーに羽根のおもちゃを取り付けたりすることで、猫の好奇心を刺激し、より長く遊んでもらえる環境を作ることができます。
簡単に作れる手作り猫おもちゃと遊び方のポイント

市販のおもちゃも魅力的ですが、手作りおもちゃなら愛猫の好みに合わせたカスタマイズが可能です。また、身近な材料で簡単に作れるので経済的です。ここでは、誰でも作れる簡単な手作りおもちゃのアイデアをご紹介します。
身近な材料で作る簡単おもちゃ集
アルミホイルボール:30秒で完成!
アルミホイルを手のひらサイズにちぎり、軽く丸めるだけで完成します。丸める強さによって硬さが変わり、やや柔らかめに仕上げると、噛んだ時の感触も楽しめます。カサカサ音と軽い動きが猫の狩猟本能を刺激します。コストほぼゼロで、いつでも新しいものに交換できるのが魅力です。
アルミホイルボールの応用として、中にキャットニップを少量入れると、より猫の興味を引くおもちゃになります。また、やや大きめに作って足で蹴れるサイズにすることで、運動量を増やすこともできます。
猫まきびし(テトラ):鈴入りでカサカサ音も楽しめる
材料は布(8cm×14cm)、ひも(8cm)、わた、鈴です。布を中表に半分に折り、ループ状にしたひもを挟み込みます。三辺を縫い合わせ、表に返し、わたと鈴を詰めて、開口部を縫い閉じれば完成です。鈴の音と不規則な動きが猫の興味を引きます。布の種類を変えることで、猫の好みに合わせられます。小さいサイズで転がりやすく、猫が追いかけやすいのが特徴です。
猫まきびしは形状によって転がり方が変わります。正四面体に近い形だと不規則に転がり、猫の狩猟本能をより刺激します。また、布の素材を変えることで、音や動きの違いを楽しませることができます。サテン生地やコーデュロイなど、質感の異なる布を使うと、猫にとっても新鮮な刺激となります。
簡単けりぐるみ:抱きついて蹴る本能を満たす
布(2枚、魚や長方形の形にカット)、わた、必要に応じてキャットニップを用意します。布を中表に合わせ、縫い代を残して縫い合わせます。小さな開口部を残して表に返し、わた(とお好みでキャットニップ)を詰め、開口部を縫い閉じれば完成です。猫の抱きつきやすいサイズに作るのがコツ(約20〜30cm)です。縫うのが苦手な方は、靴下を利用する方法もあります。キャットニップを入れると、成猫はより興味を示します。
けりぐるみを効果的に使うコツは、適度な固さにすることです。柔らかすぎると猫が抱きつきにくく、硬すぎると噛んで怪我をする恐れがあります。わたの量を調整して、程よい固さに仕上げましょう。また、サイズは猫の体長の約半分程度が抱きつきやすいサイズと言われています。
トイレットペーパーの芯のボール:再利用でエコなおもちゃ
トイレットペーパーの芯とはさみだけで作れます。芯を幅1cmほどの輪切りにし、数個の輪を集め、クロスするように組み合わせれば完成です。軽くて転がりやすく、猫が追いかけやすいのが特徴です。芯の数を増やすと、より複雑な形になり猫の興味を引きます。廃材の再利用でエコなのも魅力です。
このおもちゃは特に子猫に人気があります。軽くて転がりやすく、噛んでも壊れにくいため、初めてのおもちゃとしても安心です。また、作り方を工夫することで、単純なボール形状だけでなく、星型やキューブ型など、様々な形のおもちゃを作ることもできます。
手作りおもちゃで安全に遊ぶための注意点
手作りおもちゃを作る際は、安全性に十分配慮することが大切です。小さなパーツは誤飲の危険があるため、しっかりと固定しましょう。特に鈴や紐などは注意が必要です。また、素材も猫に安全なものを選びましょう。化学物質が含まれる可能性のある素材や、飲み込むと危険な素材は避けてください。
手作りおもちゃは定期的に状態をチェックし、破損や劣化が見られたら修理するか新しいものと交換しましょう。特に布製のおもちゃは、ほつれやすくなったり、中綿が出てきたりすることがあります。また、猫のよだれや毛などで汚れることもあるため、洗えるおもちゃを作るか、定期的に交換する計画を立てておくとよいでしょう。
おもちゃで遊ぶ際の注意点と猫のおもちゃに関するFAQ

- Q猫がおもちゃに全く興味を示さないのですが、どうしたらいいですか?
- A
猫の好みは個体差が大きいため、様々なタイプのおもちゃを試してみましょう。また、おもちゃの動かし方も重要です。実際の獲物のような不規則な動きをさせると、興味を示すことが多いです。猫が特に活発になる朝や夕方に遊びを誘ってみるのもおすすめです。それでも反応がない場合は、キャットニップを使ったおもちゃを試してみましょう。ただし、キャットニップに反応しない猫もいますので、その場合は音や動きで興味を引くおもちゃを試してみてください。
- Qおもちゃの洗浄頻度や方法はどうすればよいですか?
- A
布製のおもちゃは月に1回程度、洗えるものは洗濯機で洗うか、手洗いするとよいでしょう。プラスチック製のおもちゃは、石鹸水で洗ってよく乾かします。キャットニップ入りのおもちゃは、洗うと効果が薄れることがあるため、交換するか、キャットニップを足す方法もあります。また、複数のおもちゃをローテーションさせることで、常に清潔なおもちゃを提供できます。
- Q年齢によって適したおもちゃは変わりますか?
- A
はい、変わります。子猫は活発に動き回るので、追いかけたり飛びついたりできる軽くて動きのあるおもちゃが適しています。成猫になると知育的な要素のあるおもちゃも楽しめるようになります。シニア猫は運動量が減り、昔ほど活発に動かなくなるため、静かに遊べるおもちゃや、軽い運動で楽しめるおもちゃが適しています。どの年齢でも猫の個性や好みに合わせて選ぶことが大切です。
- Qレーザーポインターでの遊びは猫にストレスを与えませんか?
- A
レーザーポインターのみで遊び続けると、捕まえられないことでフラストレーションが溜まる可能性があります。レーザーポインターで遊んだ後は、必ず実際に捕まえられるおもちゃ(ぬいぐるみやボールなど)で遊ばせ、狩りの成功体験を味わわせることが大切です。また、絶対に猫の目に光を当てないよう注意しましょう。目に当たると視力障害の原因になる可能性があります。
- Q自動おもちゃだけで猫の運動量は足りますか?
- A
自動おもちゃは便利ですが、飼い主との直接的な遊びの代わりにはなりません。猫にとって飼い主との遊びは、運動だけでなく社会性やコミュニケーションを育む重要な時間です。理想的には、自動おもちゃと飼い主との遊びを組み合わせ、1日の運動量(目安として若い猫なら30分以上、成猫なら15〜20分程度)を確保するようにしましょう。特に室内飼いの猫は運動不足になりがちなので、定期的な遊びの時間を設けることが重要です。
おもちゃで遊ぶ際の安全チェックポイント
猫との遊びを安全に楽しむために、以下の点に注意しましょう。
小さなパーツと紐の危険性
小さなパーツが付いたおもちゃは誤飲の危険があるため、定期的に状態を確認しましょう。特に鈴やボタンなどの装飾は、しっかり固定されているか確認が必要です。また、長い紐や糸は猫が絡まる危険があるため、使用後は必ず片付け、監視下でのみ使用するようにしましょう。30cm以上の紐がついたおもちゃは、遊んでいない時は猫の手の届かない場所に保管することをおすすめします。
素材の安全性チェック
おもちゃの素材は猫が噛んでも安全なものを選びましょう。有害な化学物質を含む可能性のある安価なプラスチック製品や、塗料が剥がれやすいものは避けるべきです。また、猫が食べると危険な素材(スポンジや発泡スチロールなど)でできたおもちゃも注意が必要です。信頼できるペットショップやブランドの製品を選ぶことで、安全性を確保できます。
壊れたおもちゃの処分
おもちゃが破損したら、すぐに修理するか処分しましょう。特に破れたぬいぐるみや中綿が出てきたおもちゃは誤飲の危険があります。また、電動おもちゃが故障した場合も、感電や火災の危険を避けるため使用を中止しましょう。定期的におもちゃの状態をチェックする習慣をつけることが大切です。
猫の様子を観察する
猫が疲れたり、興味を失ったりしたら無理に遊ばせず、休憩させましょう。猫の尾や耳の動き、体の姿勢などから気分を読み取ることができます。尾を激しく振ったり、耳を後ろに倒したりしている場合は、ストレスや興奮のサインかもしれません。また、猫の体調が悪い時は激しい遊びは避け、静かに過ごさせてください。
まとめ:猫との遊びを充実させるためのアドバイス

猫が喜ぶおもちゃは、猫の本能を理解することで見えてきます。視覚・聴覚・嗅覚・触覚を刺激し、狩りの一連の行動を満たせるおもちゃを選ぶと、猫は夢中になって遊んでくれるでしょう。
猫との遊びを充実させるポイント
猫とのおもちゃを通じた遊びは、単なる暇つぶしや運動ではなく、猫の本能を満たし、豊かな生活環境を提供するための重要な要素です。愛猫の好みを理解し、適切なおもちゃを提供することで、猫との関係はさらに深まり、双方にとって充実した時間を過ごすことができるでしょう。
今日からさっそく、この記事で紹介したおもちゃやアイデアを試してみてください。あなたの愛猫が新しいおもちゃで遊ぶ姿は、きっと飼い主であるあなたの心も癒してくれるはずです。猫との楽しい遊びの時間が、あなたと猫のより良い関係づくりの第一歩となりますように。