「オカメインコがかわいくて仕方ないけど、なつきすぎて困ってしまう…」そんな嬉しい悩みを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。オカメインコは鳥類の中でも特に人懐っこく、飼い主が移動すると、インコがケージの中で後を追ったり、放鳥の際は人の肩にとまったりするほどの甘えん坊なんです。
実は私も以前、オカメインコの「なつきすぎ」に悩んでいた時期がありました。朝起きると大きな声で鳴いて呼んでくれて、放鳥すると常に私のそばから離れない。可愛いのは間違いないんですが、正直「少し距離をおいてほしい」と感じることもあったんですよね。
この記事では、オカメインコのなつきすぎ行動の理由から適切な対処法、ベタ慣れにする方法まで、飼い主が知っておくべき全てを詳しく解説します。愛らしいオカメインコとの理想的な関係を築くための実践的なノウハウをお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
オカメインコが「なつきすぎる」とは?特徴と行動
オカメインコの性格となつきやすさ
オカメインコは感情豊かでコミュニケーションが大好きな生き物なので、数あるペットの中でもなつきすぎ、というくらい人のそばにいるのが大好きな鳥なんです。群れやペアで生活することを好み、飼い主さんの手や肩にのって甘えてきてくれます。
ちなみに、オカメインコって名前に「インコ」って付いてますが、実はオウムの仲間なんですよ。冠羽を立てたり寝かせたりして色んな感情を表現してくれるのも、オウム科ならではの特徴です。表情豊かでとても可愛いですよね。
オカメインコの基本的な性格特徴としては、甘えん坊で寂しがり屋、感情表現が豊かでコミュニケーション欲求が強い、群れ意識が強く飼い主を仲間と認識する、そして学習能力が高いという点が挙げられます。この性格こそが、オカメインコがなつきすぎる理由の根本にあるんです。
野生では群れで生活するため、飼育下でも常に誰かと一緒にいたがる習性があります。実は、自然環境下のオカメインコは群れで行動し、仲間と離れることは死を意味するんです。だからこそ、飼育下のオカメインコにとって一緒に暮らす家族も仲間として認識し、一人にされることはとても辛いことなんですね。
参考リンク:日本動物園水族館協会
「顔の近くに寄ってくる」など典型的な行動
オカメインコがなつきすぎている時のサインは、実はとても分かりやすいんです。まず甘えるような行動として、自分の頭を飼い主の手に押し当てて「もっと撫でて!」とアピールしたり、肩や頭に止まって離れたがらなかったり、顔の近くに寄ってきてスリスリするような行動が見られます。
追いかける行動も典型的ですね。飼い主の後を追ってケージ内を移動したり、放鳥時に常に飼い主の近くにいたり、飼い主が見えなくなると呼び鳴きするといった行動が見られます。これって犬や猫みたいで、本当に可愛いんですよ。
コミュニケーション行動もとても豊かです。指で優しく撫でてあげると、眼を細めてウットリして、とても可愛らしい表情を見せてくれます。甘噛みをするのも愛情表現の一つで、飼い主の声に反応してさえずったりもします。
なつき度をチェックするポイント

高いなつき度の指標として、手を近づけても逃げない、手や指に自然に止まる、頭を撫でられると目を細める、飼い主の手からエサを食べる、名前を呼ぶと反応する、放鳥時に飼い主のそばから離れないといった行動が挙げられます。
ただし、注意が必要なレベルもあります。飼い主以外の人を極端に警戒したり、分離不安を示して大声で鳴き続けたり、飼い主の行動を常に監視していたり、ケージに戻りたがらないといった行動が見られる場合は、少し距離感を見直した方が良いかもしれません。
オカメインコなつきすぎのメリットとデメリット
メリット:癒やし・絆・ベタ慣れの楽しさ
オカメインコがなつきすぎることの精神的なメリットは本当に大きいんです。癒し効果は抜群で、ストレス軽減に効果的ですし、深い絆を感じられる特別な関係性を築けます。コミュニケーションの楽しさや、家族の一員としての実感も得られるんですよね。
実用的なメリットもあります。健康管理がしやすくなって触診も可能ですし、トレーニングがしやすく、移動時の協力も得られます。医療処置時の負担軽減にもつながるので、長期的に見ると飼い主にとってもオカメインコにとってもプラスが多いんです。
デメリット:「うざい」と感じる瞬間やストレス
でも正直、デメリットもあるんですよね。飼い主への負担として、長時間の外出が困難になったり、飼い主さんが見えなくなると大きな声で呼び鳴きをすることもあって、プライベート時間の確保が難しくなったり、来客時の鳴き声が問題になることもあります。
生活上の課題もあります。オカメインコの特有の脂粉は、空気中に舞い、家具や衣類に付着しやすい性質があって、ケージ周辺の清掃頻度も増加します。近隣への騒音配慮も必要ですし、旅行などの制約も出てきてしまいます。
一人にしか懐かない問題とその背景
オカメインコの一途な愛着は、特定の人に対して極めて深い結びつきを示しますが、これが全ての家族メンバーや訪問者に対しては平等ではないことが多い現象なんです。この行動は、ペットとしてのオカメインコが持つ鳥特有の「お気に入り」の人を選ぶ性質に由来します。
原因としては、刷り込み現象で最初に世話をした人への強い愛着、個体差による性格、接する時間の差、接し方の違いなどが挙げられます。対策としては、家族全員が平等に世話に参加したり、同じトーンでの声かけ、エサやりの分担、定期的な触れ合い時間の確保などが効果的です。
ベタ慣れにする方法と適切な距離感
ベタ慣れにする具体的ステップ
信頼関係を築く方法
ベタ慣れにするための具体的なステップは、段階的に進めることが重要です。まず環境慣れ期間として、お迎え後最低10日は日々のお世話と声かけだけにとどめ、あまり見つめ過ぎたり、構い過ぎないようにしましょう。
この期間は、静かで安全な環境の提供、定期的な声かけ(優しいトーン)、エサと水の管理、適度な観察(凝視は避ける)といったことを心がけてください。焦らずに、オカメインコのペースに合わせることが大切なんです。
次に手慣れ期間として、2-4週間目から手からのエサやりを開始し、ケージ越しでの軽い接触、名前を呼んでの反応確認、短時間の放鳥準備といったステップに進みます。そして1ヶ月以降のスキンシップ期間では、頭撫での開始、肩止まりの練習、放鳥時間の延長、簡単な芸の練習といったことができるようになります。
なで方・スキンシップのコツ

正しい撫で方にもコツがあります。頭頂部から首筋にかけて優しく、羽の流れに沿って撫でるのが基本です。無理強いは絶対に避けて、オカメインコのペースに合わせることが重要なんですよ。
避けるべき行動もあります。ケージに何度も指をいれたりすると、警戒心が強くなり、人を嫌うようになります。上から掴む動作や大きな音を立てること、急な動作も避けてください。オカメインコは本能的に上から来るものを恐れるので、必ず下からそっと手を差し出すようにしましょう。
過度に懐きすぎた時の対策・しつけ
分離不安への対処として、段階的な時間調整が効果的です。短時間の離席から始めて、徐々に離れる時間を延長し、戻った時は冷静に接するようにしてください。興奮して迎えすぎると、かえって分離不安を強化してしまうことがあるんです。
環境エンリッチメントも重要です。おもちゃの設置や音楽やテレビの活用、窓から外が見える配置などで、一人でも退屈しない環境を作ってあげましょう。
ルーティンの確立も大切です。いつも同じ時間に、いつも変わらぬ態度で接する これが理想で、決まった時間の放鳥や規則正しい食事時間を心がけてください。オカメインコは規則正しい生活を好むので、飼い主の生活リズムも安定させることが大切なんです。
鳴き声対策としては、呼び鳴きに過剰反応しないこと、静かな時にのみ反応すること、防音対策の検討、近隣への配慮といったことが必要です。特に集合住宅にお住まいの方は、事前に近隣の方への挨拶も考えておいた方が良いかもしれませんね。
飼わない方がいいケースもある?
正直にお話しすると、オカメインコを飼わない方がいいケースもあります。長時間の外出が頻繁な方、騒音に敏感な住環境の方、アレルギー体質で脂粉が気になる方、15-20年の長期飼育が困難な方、家族の同意が得られない方などは、慎重な検討が必要です。
オカメインコを飼わない方がいいと感じる場合の対処法として、代替として他のペットを検討する、飼育環境を見直す、専門家に相談するなどの方法もあります。無理をして飼うよりも、お互いにとって良い選択をすることが大切ですよね。
オカメインコを飼う前に知っておくべきこと
参考リンク:環境省_動物の愛護と適切な管理
値段や初期費用・飼育にかかるコスト

2025年現在のオカメインコの購入価格は、品種や購入先で15,000円~70,000円と幅広いのが現状です。品種別の価格帯を見てみると、ノーマルが15,000円~25,000円、人気の高いルチノーが25,000円~35,000円、パールが30,000円~45,000円、パイドが35,000円~50,000円、ホワイトフェイスが40,000円~70,000円となっています。
初期費用については、生体代を含めて50,000円~120,000円程度必要です。ケージが15,000円~30,000円、エサ入れ・水入れが2,000円~5,000円、止まり木が1,000円~3,000円、おもちゃが2,000円~5,000円、ヒーターが3,000円~8,000円、エサ(初回分)が2,000円~3,000円といった具合です。
月間維持費は3,000円~5,000円で、15年以上の長期計画が必要になります。エサ代が1,500円~2,500円、電気代(ヒーター等)が500円~1,000円、おもちゃ・消耗品が500円~1,000円、医療費積立が500円~1,500円といった感じですね。
ちなみに、価格だけで判断するのは危険です。極端に安い場合(10,000円以下)は健康や近親交配の懸念もあるので、購入時に健康状態や活発さを確認することが重要です。販売者の評判や飼育環境も重要な判断材料になりますよ。
慣れるまでにかかる時間と飼い主の心構え
慣れるまでの期間は個体差がありますが、基本的な環境慣れに1-2週間、手乗りまでに1-2ヶ月、ベタ慣れまでに2-6ヶ月、完全な信頼関係の構築に6ヶ月-1年程度かかると考えておいてください。
飼い主の心構えとして、まず長期的な視点が重要です。15~20年という長寿命のため、長期的な飼育責任が伴うので、生活スタイルの変化への対応も考えておく必要があります。
個体差の理解も大切です。オカメインコ一羽一羽みんな違う性格をしているので、みんなが甘えん坊でベタ慣れになるかというと、そうではありません。触られるのがあまり好きじゃない子や、臆病な子、ドライな子もいるかもしれないんです。
継続的な学習も必要ですね。鳥類の習性理解、健康管理の知識、緊急時の対応準備といったことは、飼い始める前にしっかりと勉強しておきましょう。オカメインコの飼育書なども事前に読んでおくことをおすすめします。
FAQ
- Qオカメインコがなつかない場合はどうすれば良いですか?
- A
なつかない原因として、環境慣れ期間の不足、過度な接触による警戒心、個体の性格(臆病・慎重)、不適切な接し方などが考えられます。対処法としては、インコのペースにあわせて慣らすことが大切で、無理強いは厳禁です。基本のお世話を確実に行い、声かけを継続し、時間をかけて信頼関係を築くようにしてください。
- Qなつきすぎをやめさせることはできますか?
- A
完全にやめさせることは困難ですが、適度な距離感を作ることは可能です。分離不安の軽減トレーニング、一人時間を楽しめる環境作り、家族全員との関係構築、規則正しい生活リズムの確立などが効果的です。ただし、オカメインコの性格を否定するのではなく、お互いにとって心地よい関係を築くことを目指しましょう。
- Q他の家族になつかせるにはどうすれば良いですか?
- A
エサやりの分担、声かけの統一、平等な接触時間の確保、強制的な接触は避ける、時間をかけた関係構築といった方法が効果的です。特に重要なのは、家族全員が同じトーンで優しく接することと、無理に触ろうとしないことです。オカメインコが自然にその人に興味を持つまで、気長に待つことも大切ですよ。
- Qオカメインコの鳴き声がうるさい時の対策は?
- A
呼び鳴きに過剰反応せず、静かな時にのみ反応するようにしましょう。防音対策として厚手のカーテンやカーペットの使用、ケージカバーの活用も効果的です。また、規則正しい生活リズムを作ることで、無駄鳴きを減らすことができます。ご近所トラブルを避けるためにも、幼鳥の頃からトレーニングをしておくことをおすすめします。
- Qオカメインコはどのくらい生きますか?
- A
飼育下のオカメインコは15~20年生きると言われています。適切なケアがあれば20年以上生きることもあり、ギネス記録では36歳まで生きたという報告もあります。健康管理や食事管理がしっかりしていると、愛情豊かな飼い主に育てられたオカメインコはさらに長生きすることも多いんです。お迎えする時は、この先20年後も一緒にいられるかをよくイメージしてくださいね。
まとめ・結論
オカメインコのなつきすぎは、その愛らしい性格の表れであり、飼い主にとって特別な絆を感じられる貴重な体験です。ただし、適切な距離感を保つことで、より健全で長続きする関係を築くことができるんですよね。
なつきすぎを楽しむコツとしては、個体の性格を理解し尊重すること、無理強いせずオカメインコのペースに合わせること、家族全員で関わりを持つこと、長期的な視点で関係を育むことが大切です。
購入前の重要な検討点も忘れずに。15-20年の長期飼育への覚悟、初期費用は生体代を含めて50,000円~120,000円程度必要な経済的準備、住環境への適性(騒音・アレルギー対策)、家族全員の同意と協力体制といったことをしっかりと検討してください。
実は、オカメインコって本当に賢くて感情豊かな生き物なんです。私自身、長年オカメインコと暮らしてきて感じるのは、彼らとの関係は時間をかけて育むものだということ。最初は「なつきすぎて困る」と思っていても、適切な接し方を覚えることで、お互いにとって心地よい関係を築くことができるようになります。
オカメインコとの生活は、適切な知識と準備があれば、飼い主と鳥の両方にとって豊かで幸せな時間となります。この愛らしいパートナーとの特別な絆を大切に育んでくださいね。きっと、あなたにとってかけがえのない家族の一員になってくれるはずですよ。
最後に、オカメインコの飼育を検討されている方は、十分な情報収集と心の準備をしてからお迎えすることをお勧めします。彼らは15年以上という長い時間を私たちと過ごしてくれる大切なパートナーですから、責任を持って最後まで愛情を注いであげてくださいね。

