愛犬・愛猫との生活に欠かせないペットシーツ。毎日使うものだからこそ、少しでもコスパよく購入したいというのが飼い主さんの本音ではないでしょうか。
そこで気になるのが、ダイソーをはじめとする100円ショップのペットシーツです。「100均のペットシーツって実際どうなの?」「本当に使えるの?それとも高いものを買った方がいい?」そんな疑問をお持ちの方のために、100均のペットシーツの実力を徹底検証しました!

100均ペットシーツの基本と種類

100円ショップではさまざまな種類のペットシーツが販売されています。ダイソーでは、レギュラーサイズ(約32cm×45cm)の8枚入りが110円(税込)、ワイドサイズ(約45cm×60cm)の3枚入りが110円(税込)、超ワイドサイズの2枚入りも110円(税込)で購入できます。さらに薄型ペットシーツ(ワイド)の5枚入りや4枚入りパックもあり、種類が豊富です。
セリアやキャンドゥでも同様にレギュラーサイズの8枚入りや、ワイドサイズの数枚入りが110円(税込)で売られています。ちなみに100円ローソンのペットシーツは10枚入りとなっており、他の100均よりも枚数が多いのが特徴です。
一般的なペット専門店で販売されているシーツとの主な違いは、価格、厚さ、パッケージ数の3点です。1枚あたりの単価は、枚数の少ない100均品でも約13.75円程度と、一般的なものと大差ありません。ただし、通販などでまとめ買いするほうがさらに安くなることもあります。
また、100均のペットシーツは全体的に薄型タイプが多く、1回のおしっこを吸収したら交換が必要になることが多いです。セリアやキャンドゥのものは比較的厚めという評価もあります。少量パックが中心なので保管スペースを取らず、試しに使いたい方や緊急時用として便利という点も魅力でしょう。
ダイソーペットシーツの性能を徹底検証

吸水力はどれくらい?
ダイソーのペットシーツは「やや薄手」という印象を受ける方が多いようですが、実際の吸水性能はどうなのでしょうか。実験によると、1回分程度のおしっこであれば問題なく吸収してくれることがわかっています。特にダイソーの4枚入りペットシーツでは、600mlもの水をしっかり吸収し、裏側にも染み出さない性能が確認されました。
小型犬や猫の1回分のおしっこ量は約25〜50ml程度と言われており、このことを考えると十分な吸水量と言えるでしょう。しかし、中型犬になると尿量が65ml前後になることもあり、レギュラーサイズのペットシーツでは容量的にギリギリという印象です。
お使いのペットが真ん中におしっこをしてくれれば問題ありませんが、端にされるとはみ出してしまう危険性があります。このため、中型犬以上のペットをお持ちの方は、ワイドサイズを選ぶか、または専門メーカーの厚手タイプを選ぶことをお勧めします。
消臭効果と使い心地
消臭性についても、1回分程度のおしっこであれば、ニオイはそれほど気にならないレベルだという評価が多いです。ただし、パッケージに「強力消臭」と記載があっても、専門メーカーの高機能タイプほどの消臭力は期待できないことも覚えておくべきでしょう。
見た目と使い心地についても検証してみました。ダイソーのペットシーツはブルーカラーのものが多く、白いシートと比べておしっこの色をしっかり確認できるという特徴があります。これは、メスの愛犬が生理(ヒート)を迎えたときや、おしっこの色に異常があるときに気づきやすいという大きなメリットとなります。
製品によっては、フチがずれているなど作りに多少のムラが見られることもありますが、基本的な機能に大きな問題はありません。細かい品質管理を重視される方は、専門メーカー品の方が向いているかもしれません。
ペットだけじゃない!多目的活用法

ペットシーツの優れた吸水性と消臭機能は、ペット用途だけでなく様々な場面で活躍します。特に注目すべきは、赤ちゃんのケアと防災グッズとしての活用法です。
赤ちゃんのいるご家庭での活用
赤ちゃんのおむつ替えの下敷きとしてペットシーツを使うご家庭が増えています。男の子の場合はおしっこが前に出る特性があるため、ペットシーツの奥側に赤ちゃんのおしりがくるようセットして前にゆとりを持たせるのがコツです。女の子の場合は、ペットシーツの真ん中あたりにおしりがくるようにすると良いでしょう。
ペットシーツの優れた点は、紙やタオルでは吸収しきれない排泄物もしっかり吸収し、下に漏れない防水構造になっていることです。これにより床を汚す心配がなく、清潔にケアができます。また、専用のおむつ替えシートと比べて格段に安価なため、経済的な選択肢としても注目されています。
バウンサーやベビーラックに赤ちゃんを座らせる際に、赤ちゃんの肌着と洋服の間にペットシーツを挟んだり、バウンサーに敷いたりすることで、うんち漏れによる洋服や家具の汚れを防ぐことも可能です。ただし、長時間使うと蒸れの原因になることもあるので、赤ちゃんの様子を見ながら使用することをお勧めします。
防災グッズとしての優れた機能性
災害時のトイレ問題は深刻です。しかし、ペットシーツを活用すれば簡易トイレを作ることができます。段ボールとポリ袋、ペットシーツを組み合わせるだけで、緊急時に役立つ簡易トイレの完成です。
使い方は、密閉できるビニール袋の中にペットシーツを入れて、トイレの便器やバケツなどにセットするだけと簡単です。ペットシーツは尿を吸収するだけでなく防臭・抗菌効果も備わっているため、袋を閉めることで臭いを軽減できます。ただし、大人の場合は尿の量が多いので、1度に2〜3枚使用するなど量を調整する必要があるでしょう。
ペットシーツには高吸水ポリマーが含まれているため、さらに多様な用途があります。例えば、水やお湯を含ませることで湯たんぽや冷却シート、枕として使用できます。また、ケガをした際の応急的な止血用や、子供のおむつとして代用することも可能です。
防災リュックにペットシーツを数枚入れておくだけで、いざという時の役立つアイテムとなるでしょう。
日常生活での便利な使い方
ペットシーツは日常生活でも様々な場面で活躍します。例えば、ゴミ箱の底に敷いておくと、ゴミから出る水分や湿気を吸収し、嫌な臭いも抑えてくれます。ペットシーツが汚れたら新しいものに交換するだけで、ゴミ箱内を清潔に保つことができます。
調味料ボトル入れの底にペットシーツを敷いておくと、調理中に知らないうちにボトルから液体が垂れても、すぐに吸収され清潔を保てます。また、傘立ての底に敷いておけば、雨の日に傘から落ちる水滴を吸収し、水がたまるのを防げます。
さらに、油の処理にも役立ちます。少量の揚げ物の油であれば、冷ました後にペットシーツで吸わせて処理することができます。ビニール袋の底にペットシーツを敷いたり、細かく切って牛乳パックの底に詰めたりすると効果的です。ただし、大量の油の場合は、コスパを考えると新聞紙や専用の凝固剤を使用する方が良いかもしれません。
「ダイソーにペットシーツがない!」時の対処法

在庫切れ時の代替案
時々「ダイソーにペットシーツがない!」という状況に遭遇することがあります。そんな時は以下の対処法を試してみましょう。
まず、セリアやキャンドゥなど他の100円ショップをチェックすることをお勧めします。100円ショップ同士でも品揃えや入荷タイミングが異なるため、他店では在庫があることも多いです。
また、ダイソーの公式ネットショップでも購入可能です。送料がかかる場合もありますが、確実に欲しい場合は検討してみる価値があるでしょう。11,000円以上購入すると送料無料になるサービスもあります。
代替品として、赤ちゃん用のおむつ替えシートや厚手のキッチンペーパーを使用することも一時的な対応策として有効です。また、近くのホームセンターやペットショップでも同様の商品が販売されていますので、急ぎの場合はそちらを利用するのも良いでしょう。
売り場の探し方
ダイソーでペットシーツを探すときは、「ペット衛生・トイレ」コーナーをチェックしましょう。店舗の規模やレイアウトによって場所は異なりますが、多くの場合はペット用品売り場の中に設置されています。また、ペットフードの近くに置かれていることも多いです。
店内のサイン表示をチェックしても見つからない場合は、遠慮なく店員さんに尋ねましょう。スタッフは商品の在庫状況や次回の入荷予定についても教えてくれることがあります。
よくある質問(FAQ)

- Q100均のペットシーツは本当に使えるの?
- A
はい、十分使えます。特に小型犬や猫の場合、1回分のおしっこであれば問題なく吸収してくれます。ダイソーのペットシーツは吸水力テストでも600mlの水をしっかり吸収し、裏側に漏れない性能が確認されています。ただし、中型犬以上の場合はワイドサイズを選ぶか、専門メーカーの厚手タイプを検討されることをお勧めします。
- Qダイソーとセリア、どちらのペットシーツがおすすめ?
- A
一般的な評価では、セリアのペットシーツのほうがやや厚めで、おしっこの広がりが少ないという意見があります。一方、ダイソーはブルーカラーで尿の色が確認しやすいという特徴があります。どちらも一長一短ありますので、一度両方試してみて、ご自身のペットに合うほうを選ぶとよいでしょう。
- Q100均のペットシーツは赤ちゃんにも使えますか?
- A
はい、おむつ替えの下敷きなどに活用できます。吸水性と防水性を兼ね備えているため、おむつ交換時の漏れを防いでくれます。ただし、直接赤ちゃんの肌に長時間触れさせると蒸れの原因になることもあるので、使用の際は注意が必要です。
- Qペットシーツは防災グッズとして有効ですか?
- A
非常に有効です。高吸水性と消臭機能を持つペットシーツは、災害時の簡易トイレとして使えるほか、水を含ませれば枕や冷却シートとしても活用できます。コンパクトで軽いため、防災リュックに数枚入れておくことをお勧めします。
- Qダイソーのペットシーツはワイドサイズもありますか?
- A
はい、ダイソーではレギュラーサイズ(約32cm×45cm)のほか、ワイドサイズ(約45cm×60cm)の3枚入り、さらに超ワイドサイズの2枚入りも販売しています。いずれも110円(税込)です。
- Qコスパは専門メーカー品と比べてどうですか?
- A
1枚あたりの単価で計算すると、ダイソーのレギュラーサイズ8枚入り(110円)は約13.75円、4枚入りは約27.5円となります。専門メーカーの大容量パックでも1枚14〜20円程度のものが多いので、差はそれほどありません。少量だけ必要な場合や試してみたい場合は、100均品が経済的と言えるでしょう。
まとめ:用途別おすすめポイント

100均のペットシーツは、多くの人が想像するよりも高い機能性とコストパフォーマンスを備えています。小型犬や猫のオーナーにとっては十分な吸水力があり、日常使いに適しています。中型犬以上の場合は、ワイドサイズや専門メーカーの厚手タイプを検討するといいでしょう。
特筆すべきは、ペット用途だけでなく、赤ちゃんのケアや防災グッズとしても活躍する多機能性です。おむつ替えの下敷きや、災害時の簡易トイレなど、様々なシーンで役立ちます。ペットを飼っていない家庭でも、その優れた吸水性と消臭機能を活かした活用法がたくさんあります。
コスパ面では、1枚あたりの単価は専門メーカー品とほぼ同等ですが、少量パックなので保管スペースを取らず、試用や緊急時用としても便利です。特に外出先や旅行時のバックアップとして持ち歩くのに適しています。
防災対策としては、高吸水ポリマーを含むペットシーツは多機能な救急アイテムとなります。簡易トイレはもちろん、水を含ませれば冷却シートや枕として使えるなど、いざという時に頼れる存在です。
日常生活でも、ゴミ箱の底敷きや調味料ボトル入れ、傘立ての水受けなど、アイデア次第で様々な使い方ができます。安価で気軽に買えるからこそ、創意工夫して活用できるのも魅力です。
結論としては、100均のペットシーツは「安かろう悪かろう」ではなく、十分な機能性を持ち、様々な用途に使える優れものと言えるでしょう。ペットの種類やサイズ、使用目的に合わせて選べば、賢い買い物になります。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。